そうだ、奥多摩に行こう

Nothing Phone(1) を買った

2023年2月11日 gadget

Nothing Phone(1) の Glyph Interface

Nothing Phone(1) を買った。ずっと Unihertz 製品を愛用していたが、ここに来ておしゃれスマホになった。完全防水と巨大バッテリーを失った代わりにそこそこ良いカメラを手に入れた感じ。

子供にあげていた Atom L が壊れてしまった

nothing phone(1), Unihertz Atom, AtomL TickTock

ちょっと前に TickTock を買って使っていた。実物を見て最初に発した言葉は「デカ過ぎんだろ…」だった。謎の 6 角形、全く使いみちのない背面ディスプレイ、超巨大バッテリー、それなりに使えるカメラとマシンパワーが気に入っていた。

それまで使っていた AtomL は子供にあげた。子供は小さい方の Atom を使っていたので、大きくなって喜んでいた。小さい方の Atom は小さい方の子供にあげた。

そんな AtomL だが、ディスプレイが点灯しなくなってしまった。タップは認識しているようでブルッと反応するが、見えないので何もできない。Unihertz に交換パーツが売っているが「AtomXL 専用」と書いてあるし、そもそも在庫切れだった。

子供用に新品の中華スマホを買ってやるのもなんか嫌だし、かといって自分も新品でほしいスマホがなかった。とりあえず世間に売っている Android をひと通り見てみて、子供に「そのへんに売ってるスマホは防塵防水がそれほど強くなく、タフスマホ系で探すならやはり Unihertz 製品が最高だ。それ以外だと一発芸で裏側が光る変なスマホもある」などと説明した。

説明しながらそれらのスマホを見ていったら、だんだん一発芸スマホが欲しくなってきて結局自分用に買った。TickTock は子供にあげて、AtomL は修理パーツの入荷待ちしつつ部屋で眠っている。

Nothing Phone(1) の使い心地

nothing OSの待ち受け

良いところ

とくに可もなく不可もなく、という感じ。TickTock より軽快でなめらかに動く。操作感は奥さんが使っている iPhoneSE に近い。NothingOS(というかスキン)のウィジェットとかがちょっとカッコいい。プリセットされている音がちょっとカッコいい。BLAME!の霧亥が持ってそうな雰囲気があるので弐瓶勉にはぜひ黒い方を使ってほしい。

上のロック画面にウィジェットが出ているが、言語設定を英語にしていないと独自フォントが出てこない。しかし英語にすると気温表記が華氏になってしまうのであった。

悪いところ

カメラの起動が遅い。シャッターボタンを押してからの反応も少し遅い。録音アプリと同様の独自アイコンなので、nothing 側がなにか手を入れているのかな?
カメラの起動に関しては公式側も認識しているのか、FAQ みたいな投稿があった。
What do I do if the camera is slow to open? – NOTHING

画面のタッチ感度が何かおかしい。手に持った時に最適化してあるようで手持ちなら問題なく使えるが、机に置いて使うとうまく押せない。画面端からのスワイプとかもうまく反応しない。強めに押す必要があるのがちょっと嫌。

どっちでもないところ

大きさは TickTock と同じくらいだったので、むしろ「小さい」と感じた。iPhone 14 Plus と同じくらいの大きさらしい。

TickTock の使い心地

せっかくなので TickTock 情報も。

良いところ

大容量バッテリーと完全防水。これのおかげでロードバイクに乗るときにバックポケットにそのまま入れておけて便利。あと Atom 系は物理ボタンが多いので、ボタン長押しでライトを付けることができる。地味に便利。

左側右側
Unihertz TickTockのボタンUnihertz TickTockのボタン

Android は電源ボタン 2 度押しでカメラを起動できるが、そのまますぐ横のボリュームボタンでシャッターを押せるのが良かった。子供もやっていたが、ポケットからスマホを出すときにすでにカメラを起動していて、構えると同時に写真を撮れていた。あと電源ボタンが指紋センサーにもなっていて、結構気に入っていた。

Unihertz TickTockのツールボックス

「ツールボックス」というアプリが入っていて、ちょっとだけ便利な機能が初めから入っていた。ノイズテストは騒音計で、以前あった騒音問題の時にも活躍した。スピードメーターは GPS で移動速度を出すアプリで、子供と電車に乗っているときにたまに使っている。水中カメラは水による画面の誤タップを防ぐためにタップ機能を切るやつ。

他にも赤外線リモコンとか入っていておおむね好き。こういうアプリは個別で App ストアにあるけど広告付きが多いし有料版を買うほどでもない微妙なライン。でも持ってるとちょっと便利なのである。

悪いところ

デカくて重いので片手で操作できない。嫌だったがバンカーリングを付けざるを得なかった。また、背面ディスプレイは全く使いみちがない。そのくせタッチに対応するため、ポケットに入れていたら背面ディスプレイからカメラが勝手に起動して、ポケットの内側を撮影していることがよくあった(画面をロックしていても背面ディスプレイは起動できる。そしてそこになぜかカメラアプリがある)

あとその重さとデカさで、ズボンのポケットに入れていてもしゃがんだりすると出てきて落ちたりする。部屋のフローリングに落とすと結構大きな音がするので夜とか気を使う。

どっちでもないところ

ワイヤレス充電がないが、一度充電してしまえば旅行先に持っていってもバッテリーがまる二日持つのでどうでもよかった。iPhone をやめてから FeliCa がずっとないが、交通機関は財布の Suica でいいし、お店では QR コード決済が増えてきたのであまり困らなくなった。

Nothing Phone(1) のカメラ性能

レンズがどうとか解像度がどうとか、何も知らずに買ってしまった。これを書いてる今も知らない。見せてもらおうか、OPPO の 7 万円くらいのスマホにも入っているという Sony IMX766 センサー の性能とやらを。

Nothing Phone(1)TickTock
nothing phone(1)で撮影したサンダードラゴンUnihertz TickTockで撮影したサンダードラゴン
nothing phone(1)で撮影したサンダードラゴンUnihertz TickTockで撮影したサンダードラゴン

Nothing Phone(1) の方が広角で明るい。室内にいる子供を撮ることが多いのでこれはよかった。色も自然な感じ。Unihertz のカメラは暖色系の照明下だとホワイトバランスがおかしくなって白っぽくなってしまう。手動モードで調整すればよいが面倒くさくて嫌だった(自然光や白い蛍光灯の時は問題ない)。

遠景を撮った場合、TickTock だと遠くのものが潰れていた。Nothing Phone(1) では鮮明に写っていたのでよかった。

総括

一ヶ月くらい使ったが特に困ることもなく満足している。通知の時の音とかもおしゃれで良い。カシオの目覚まし時計みたいな音も入っている。目覚ましは最近はドンブラザーズの OP にしているのであまり関係なかったが…。

それにしても Unihertz、TickTock の小型廉価版TickTock-Eを出したり、超巨大バッテリー + 超強力 LED ライトのTANKを出したりと迷走している感じがある。自分は初代 Atom が今も大好きで、あれの高解像度ディスプレイ + ちょっといいカメラ + ちょっといい CPU、くらいの物をずっと待っている。アウトドアで使いたいので Jerry はダメ。

今回も Unihertz のサイトを何度も見て、「どの新型もいらんな…」と諦めて一発芸スマホを買うに至ったが、次の Unihertz Luna で一発芸してくるらしい情報が出てきて、なぜこのタイミングで…と頭を抱えている。