そうだ、奥多摩に行こう

2019年版 夏休みまとめ 前編

しっかり補強されたうながっぱ

今年のお盆は一人で帰省した。奥さんと子供二人は、奥さん側の実家の盛岡へ。正月は岐阜に来てもらってるし、冬の岩手は寒い / 夏の岐阜は暑い、ということで今後もこの運用になる。岩手もそのうち走ってみたいので、来年か再来年は東北に行くかもしれない。

今年はなんと西濃運輸の自転車便が長めのお盆休みで使えず、自転車を担いでいくことになってしまった。実家や親戚の家でその事を話すと、みんな口を揃えて「人手不足やでねぇ…」と返ってきた。

概要

今年は子連れじゃないのですべて自由に行動できる。潮見公園以外は特に行き先を決めておらず、すべて前日に思いつきで決めた。GW のときみたいに「午前自転車 / 午後勉強」みたいにするつもりだったが、午後に用事ができたり、1 日中走ってしまう日があったりして、完全に自転車で夏休みを満喫した一週間だった。知性は上がらないが CTL は爆上げである。

1 日目 下石町裏山

土岐市の三松窯

帰省初日は実家についたのが夕方だったため、自転車を走れる状態にして近場を回るだけにした。輪行すると毎回エンドを曲げてしまうので心配していたが、今回は大丈夫だった。

祖母の家に行き、2 時間くらいおしゃべりして、裏山を一周して帰宅した。裏山と多治見に戻る道に新しい区間を設置したが、後者の方の 1 位にまたトマ・ルバが出てきてしまった。相変わらず競技とかプロのことは知らないが、こうやって見えてくるとそのうち覚えそう。

どうでもいい情報だが、ログタイトルは「おばあちゃん市・山岡」と「土岐市下石町裏山」にかけてある。

あとこれは実家の食洗機のステータス表示。

2 日目 潮見公園 → 犬山観光

2 日目は潮見公園を登った。帰省中は数日間しか乗れる日がなく回復している余裕もないため、初日が本命狙いの日になる。結果は去年より 40 秒くらい縮まっていた。2 年連続で 40 秒ずつ縮めているので、来年は Loïc Desriac に追いつけるんじゃない?とご機嫌だったが、ログを良く見てみると去年のほうがパワーが出ているらしく、今年は水 1 本だけにしてたからその分の軽量化が効いてるだけかもしれない…。同じパワーでもスピードが違うという話もあるらしいので、フォームが良くなったとかそういうのを期待したい。

潮見公園はこの辺の山のてっぺんにあり、公園内の沢の奥で水が湧いている。上の写真の水道も多分湧き水で、冷たくカルキ臭さもない。実家の水道から軽いカルキ臭がしていて、この地域の指定濃度が上がったのか、単に自分が敏感なだけなのか…と思っていたが、潮見公園の水にはそういうものがなかった。湧き水をそのまま使うのもなんか変なので(飲める所もあるけど)、ポンプで汲んできてちょこっと塩素入れて飲料用にしている気がする。次来たとき事務所のおじさんに聞いてみよ。

潮見公園の途中にある場所。方角的に市之倉やホワイトタウンが見えている。ここだけ木が切られて開けてるので、毎年止まって写真を撮ってしまう。

今回は「潮見公園とモンキーパークに行く」だけを決めて適当に Strava でルートを引いたので、どこを通るのか知らない。山の中を走っていたら定光寺公園が出てきたので寄り道した。定光寺公園は小学校の遠足で一度だけ来たことがある。当時は「笠原から遠い、せっかく来たのにまともに遊べる遊具がない、なんだこの公園は」という印象だけがあった。Google にレビューがたくさんあったので今ちらっと読んでみたが、概ね似たような感じだった。大人向けの公園やね。
定光寺公園 - Google 検索

ただ、公園の周りに自販機や小さいお店がいくつもあり、ライドの中継地点には良さそうに感じた。周りに坂も多いし。

坂といえば、土岐川に出る所に斜度のきつい場所がある。この道は定光寺駅につながっているけど、古虎渓の方も同じような感じになっていてどちらも登りがいがある。

千歳楼。きれいな景観だがホテルの窓は全部割れている。Wikipedia によると不審火、火事、心霊スポットという単語が並んでいていろいろ察するものがある。また、同ページに「車が発達する前は名古屋の奥座敷とも呼ばれていた」とあり、景観の良さもあいまってよくわかる話である。

今住んでいる三鷹市も江戸時代は御鷹場(鷹狩りする土地)だったそうで、自分はそういう当時の様子と、人口の遷移による住居エリアの変遷と、それに伴う各地域の役割の変化に興味がある。ブラタモリな感じ。

入鹿池。ここは初めて来たが名前だけは知っている。というのも、大学の頃の友人に「深夜にマグナ 50 で走っとったら、入鹿池でヤンキーにめっちゃ追われたんだわ…」という話を聞いたことがあるから。あと近くの扶桑駅で別の友だちがヤンキーに絡まれ、可児市のコンビニでは俺が絡まれている(原付に乗っているとよく狙われる)。昔はヤンキーが多かった。

そんな入鹿池だが、改めて調べて見ると農業用の人工池だったり、わかさぎ釣りができたり、人工池っていうと勝手に最近のイメージがあるが、実は作られたのは江戸時代で三鷹で鷹狩してた頃だったりと、知らない話がたくさん出てきて面白い。
入鹿池 - Wikipedia

あと尾張パークウェイが走りやすくてよかった。山の中を走るので起伏がそれなりにあるが、往復 TT するだけでもいい運動になりそう。

モンキーパークは尾張パークウェイの終わりにあった(ダジャレ)。もともと園内に入るつもりはなく、折り返そうとすると目の前に犬山城の標識を見つけたので、足を伸ばすことにした。木曽川沿いを走り、途中に鵜飼いの船着き場もあった。

犬山城に着いた。落雷で工事中と聞いていたが、まだそんな感じだった。近くには行けなかったので遠目から。うちだけかもしれないが、多治見の人は犬山に行かないイメージがある。犬山の人も多治見に来ない。どちらも名古屋に行く。そのせいで遠いイメージがあったが、19 号と尾張パークウェイを走るだけで行けるし、明治村とかも色々あるので、子供と帰省した時はまた来ようと思う。

3 日目 山

3 日目は笠原川の源流に向かった。Strava でルートを作っていたら「笠原川」と書かれている線が山に伸びているのを見つけて、気になって仕方がなかった。近くに道路らしき物もあるらしい。R363 に入って民家の脇を登っていくと、すぐ未舗装の道路になった。三国山のあたり。

道になっていたのはここまで。すぐ近くに水の流れる音が聞こえるが、流量もありそうな感じ。源流はもっと登らないとだめだったが、この辺りはそこら中から水が出てる気がするので見つけるの大変そう。自転車ではここまでにした。

雨沢峠を少し下って三国山に入った。キャンプ場への道は狭いが険しい。長さ半分の和田峠って感じ。山頂につくと展望台に自転車が数台あったので、上に登って写真を撮ってきた。高尾山から撮った写真もこんな感じだったな。

キャンプ場の地図。この後ろにいくつかバンガローが見えた。8 歳くらいの頃にここで子供会のキャンプをしたことがあり、ゆるい斜面にテントを張って寝たのを覚えている。この日は上の広場に 3 家族くらい、下のバンガローにも 3 家族 or 友人連れでキャンプしている人がいた。静かでいいところ。

帰りは東側の道から降りてきたがなかなかの急斜面。Strava の地図でも等高線がかなり詰まっている。舗装は 8 割がたきれいで、宇都宮の古賀志林道みたいな雰囲気だった。

9 時に曽木の Kattan へ。母親と待ち合わせしていて店内でパンを食べてきた。去年も店の前を通っていたが、「店舗が奥まった位置にありよく見えない」「R363 から見える看板がなんか変(アラジンみたい)」という理由でスルーしていた。Google マップのレビューを見たらすごい人気だったので今回寄ることにした。バイクラックもあり、テラス席もあり、完全に自転車フレンドリー。パンもうまいし母親も喜んでいた。あと店先にあったロゴはかわいい感じのものだった。

だいぶ雰囲気違うね。

店を出て、狛犬から R419 で南へ。初めて通ったが、国道だけあって道は広くきれいで、交通量も少なくすごくよかった。15km くらい下った先のコンビニで補給して県道 13 号 豊田多治見線で戻ったが、戸越峠から入って狛犬まで登るルートもかなり良さそう。写真は途中にあった木瀬ダム。

実家近くにて撮影。下手なんだけどよく見るとバランスがいい。何かの雑誌の写真を模写したんだろうか。あとこの写真、地面の側溝に合わせて傾き調整したら屋根のほうが傾いてしまった。古い建物だし歪んでそう。

ここから帰宅後

この日は午後から母親と買い出し。岩手に行った子どもたちに地元の土産を送ろうと、多治見に出てきた。Kattan を出たあと母親が近くのオークワで五平餅を買い(地元のが売り切れていて飛騨のやつだった。山椒が入っていて味がちょっと違うらしい)、午後は百草、オリベストリートで土産になりそうなものを探した。百草は去年も来ているが、その時はジンジャーエールを切らしていて飲めなかった。久しぶり飲めたけどかなり濃厚で満足感がすごい。レモンケーキも美味しかった。紅茶を 2 つとハンカチを買った。

オリベストリートに移動した。創造館内の売店で多治見せんべいを買い、陶器屋さんを見ていたら「派出所の隣にも店があるよ」と教えてもらい、そちらも見に行った。井筒という店で、創造館側と同じく林正太郎の陶器がいくつか置いてあった。陶器のことも全然知らないので(志野とか織部って言われてもさっぱり)、脂身の多い肉みたいだな…と思いながら見ていた。
林正太郎 陶芸 - Google 検索
林正太郎 - 土岐市

陶器を見てる時の自分はこんな感じ。

後編に続く
2019 年版 夏休みまとめ 後編