Amazonでサドルを見ていたらメッシュのサドルが920円で売っていた。似たようなサドルをサイパラで見かけたことがあって「尻が痛そう寒そう」と爆笑していたのを思い出した。
それまではギザプロダクツ VL-1146の茶色を使っていて、使い心地は悪くないんだけどハンドル周りが黒になって色を合わせたかったのもあり、安いし面白そうだと思って買ってみた。
調べてみると元ネタはタイオガのスパイダーツインテールというサドルで、定価13,000円とかなりの高級品。対してこちらは1/10以下の値段というかなり失礼な品だけど、使ってみると意外とよかった。本物の使用感を知らないので比較対象がギザの安物になるが、後ろのほうが少し上がっていて尻がいい感じに乗る。あと後ろの方にほどよく弾力があって衝撃をすこし抑えてくれる。この辺は本物の性能を真似てるらしい。
見た目が軽やかでかっこ良くなったが、レーパンなしだと尻が痛くて乗れなくなってしまった。弾力があると言っても表面はゴツゴツしていて硬くて痛い。最近は遠出するとき必ずレーパン履くようになったので大丈夫だけど、クッションがずれるとやっぱり痛い。
サドルの前後ズレがあったが解決した
ギザのサドルでは起きなかった現象として、サドルが前後にずれてしまうようになった。どんなにガッチガチに締めてもずり下がってしまい、1時間も乗るとサドルが一番後ろになってしまう。
2本締めのシートポストも検討したけどフレームの都合から長いものが必要で、よい物が見つからずに断念した。次の案として薄いゴム片(ライトマウントに付いてくるアレ)を差し込んでみたが、振動で簡単にゴムが潰れてしまい1日乗るとズレてしまった。ガムテープやダクトテープをはさんでみたけどこちらも擦り切れてダメだった。
丈夫な素材ないかな〜と思いながらなんとなく牛乳パックを切って差し込んだらメチャクチャ丈夫で、2000kmくらい走ってるけどズレずに残っている。
金属部に磁石がくっつく
本物は軽量化のため軽くて丈夫な素材になっているそうで磁石がくっつかないらしい。試しに磁石を近づけたらしっかりくっついた。素材は鉄のようだ。
重さは180gくらいで、Amazonに書いてある 重量:約175g (±5g)
と合致する。ちなみにギザのサドルは350gだったので約半分になった。あとレールの所にメモリが書いてあったけど、シールはがしスプレーで拭いたら全部取れてしまった。
Amazonのレビューには「値段の割に見た目がいい、軽い、ギャグで買った、尻が痛い」という言葉が並んでいて、まったく同じ感想なので書いた人の気持ちがすごくよくわかる。1,000円弱でこれなら文句も出ないよ、という。
本物の方はどうなんだと思ってレビューを見てみると偽物でした報告がいくつかあって、内容的にこれと同じものが届いているようだ。それは嫌すぎるw
1年ほど使った経過報告
錆びた。
自転車を外に置いているせいもあるけど錆びてしまった。こうなるとみっともないのでロードには使いたくないかな…。レーパンなしで乗ると痛いのは相変わらずだが、段差に注意さえすれば1時間程度乗ってても大丈夫だった。
メッシュサドルの利点として、雨が降っても水が抜けていくので手で軽く払うだけでOK という発見があった。普段使いに意外と向いてるのかもね。