4月になったら裏尾根幹を走りに行きたい。チラッチラッ🐼
— あさくら (@mochiz) March 20, 2016
という要請があり、裏尾根幹にしばらく行ってなかったのでコースの下見も兼ねて出かけた。
また、後日Twitterで裏尾根幹の自然についての話題が出て、その辺のことも下の方に追記しました。環境保全地域について。
裏尾根幹のコースの復習
「裏尾根幹」でググると自分の記事も出てきてしまうが、やはりいちばん参考になるのはロンド・ファン・裏尾根幹 - ルートラボ - LatLongLabのコース。コース作成者は Rapha Japan で、ロンド・ファン・フラーンデレンのオマージュライドとして、2014年の4月にイベントをやっていたらしい。ちなみに競技に事はさっぱり知らないのでロンドファンとか聞いても「ロンド・ベル…、ブライト艦長?」というレベル。大変申し訳ない。
このルートの場合は矢野口のローソンが集合場所になっていて、そこからすぐ裏道に入り、寺の横とか女子大の前とか、生活道路っぽい場所とか農道とかの坂をひたすら登り降りする。車が通る場所もあり、坂でフラフラしてるとちょっと危ないというか迷惑な場所もある。
景色は高尾や檜原村っぽいので走っていて楽しい。地図と写真付きでご紹介します。
※ストリートビューが見えない時は適宜リロードしてください
集合場所 矢野口のローソン
正式名称は「ローソン 稲城鶴川街道店」。尾根幹に入る時に必ず通る場所で、駐車場が広く待ち合わせに使っている人も多い。尾根幹に向かって左側にあるコンビニはここかもう少し進んだファミマくらいだけど、アクセスの良さからこっちの方が人気の模様。
神王橋の坂
入り口がすごくわかりづらくて、初めて行った時は見落とした場所。一見T字路の交差点だが正面に入れる細い道があり、そこに入っていく。車はそこそこ通る。
入ってすぐは緩めの傾斜なのに途中から急激に上がる。15%くらいあるらしい。
駒沢女子大
ここも入り口がわかりづらい。尾根幹から降りてきて鶴川街道を左折してちょっと行ったところにある。降りてきた時に信号をわたっておくと入りやすい。
車はたまに通る。入り口の見通しが悪く、降りてくる車に注意して入りたい。
高勝寺
駒沢女子大の正門前から坂を降りてきて、鶴川街道に入る手前のやや狭い道に入る。線路沿い〜高勝寺まではゆるやかな坂だが、90°のカーブを曲がると途端にきつくなる。ここも15%くらいあるらしい。
ちなみにStravaの区間は寺の名前が間違っている。
謎の生活道路
高勝寺から降りてきて、信号手前の工事現場みたいな場所に入る。
一応地図にも道が出ているので通っていいんだと思うけど、結構謎な道。一度だけ馬とすれ違ったことがある(農大か何かの撮影中だった)。
謎の農道
謎の生活道路を過ぎたら稲城第二中学校、若葉総合高校などの学校の前を通りながら下っていく。高校前〜京王相模原線の高架下あたりから勾配が急になってきて、前にクルマがいたりするとよく見えなくて「入口ってどこだっけな…」とやっていると突然目の前に現れる。
農道は狭いのでしっかり減速して入らないとちょっと危ない。手前の下り坂で減速が遅れるとハンドサインが出せなかったりする。
なぜかGoogleカーもここまで入ってきてたようでストビューで見られる。個人的に一番好きな場所でもある。
農道は行き止まりになっているが、矢印をつけた場所は走って良いらしく、畑の脇を抜けて向こう側の道路に抜ける。農家の人がいるとちょっと緊張する。
地図で見ても一応道路になっているようなので通っていいらしい…。よくわからない場所だ。
黒川の謎の歩道
農道を抜け、小田急の黒川駅を越えて坂を下る途中にまた変な道がある。ここも狭い道なので、うっかりしていると見落としてしまう。趣きのある小道だけどすごく短い。また、出口に問題があるので、個人的にはあまり通らないようにしている。
出口で右折する必要があるのにこの道路の交通量が多い。県道19号は稲城から町田に抜ける道路で、乗用車のほかにトラックも多い。すぐ下の信号で左側が止まっても登ってくる車が多くて渡りづらいので、この道はパスしても良いんじゃないかなと思っている。
ちなみに、下の交差点のすぐちかくにJAがやっている「セレサモス麻生店」という大きな野菜売り場(ファーマーズマーケット?)があり、ここに出入りする車も多くて交差点周りがゴチャゴチャしている。
国士舘大裏の荒れた歩道
セレサモスを過ぎ、明治大の黒川農場まではこんな感じの気持ち良い道を通る。走りやすいし、雰囲気もいいし、ここもお気に入りの場所。そして黒川農場の脇を抜けた先に行くと…、
こういう意味のわからない道に入る。ルートひいた人は頭おかしい。
ここは流石に車は通らないが、原付や散歩中の地元のお年寄りや家族が歩いていたりする。かなり荒れた道なので注意して走りたい。
小野路町坂
国士舘大学のグラウンド脇を抜け、二車線になっている道路を下り、右手にセブンイレブンのある「別所」という交差点を左に入る。ストビューで見ると山道のようになっているが、この道路沿いにいくつか民家があり、上のほうにも家が集まっていたりするので車もそこそこ通る。
上まで行ったらまた国士舘大学に戻って、2車線道路を下ってくる。国士舘大学に戻る途中の左手が墓地になっていて、大きな如来像が建っている。初めて来たときは道を間違えてこの如来像のある東光寺に入りかけ、顔を上げるとこんな感じの風景があって「おぉ…」となった。
休憩用のセブンイレブン
この辺りで裏尾根幹に入ってから1時間くらい経つのでとても腹が減る。コースとしてもだいたい半分くらいなのでここで休憩することが多い。別所の交差点の近くにある。
別所坂
セブンのすぐ左側の道を入る。某所ではマチュピチュポイントとも呼ばれているらしい。見かけによらずこの辺りも10%超える場所があり、「タイヤでもパンクしたかな…?」と後ろを見ることが何度もあった。傾斜がきついだけでした。
牛
恵泉女学園裏を通り、ゴルフの打ちっぱなしを過ぎたら、県道156号のながーい下りを降りていく。
地図上ではこんな感じになっているが、
入り口はすごくわかりづらいので、
カーナビやGarminつけてても見落とすと思う。初見だと絶対「右側に道路あった!?」ってなる。
この細い道路、傾斜もガッツリあってかなり大変なんだけど、これを越した先に
牛がいる。
休憩用の小野路宿里山交流館
牧場から降りてくると小野神社があり、隣接する形で「里山交流館」という建物がある。いつも通るたびに気になっていたので、この日は中に入ってみた。
入り口から入って左手の方に行くとバイクスタンドがある。スタンドがなぜか地面に固定されていないようだったけど、すぐ近くにフェンスもあるので、気になる人はそっちに地球ロックできる。
駐輪場側から撮影。
里山ということで、この辺りで採れたものを使った食事もあった。と言ってもメニューはこれの他にまんじゅう、クッキー、赤飯だけのようで少なめ。中に入ると近所の農家の野菜も売っていた。食べ物の写真は公式ページに載っている。
お食事とお買い物/町田市ホームページ
建物の中は結構広く地元の人で賑わっていて、ここで昼食休憩をするのも良さそうだった。建物自体が新しいためトイレもきれい。自販機もひとつ置いてある。
テイクアウト用にコロッケパンとかあったら嬉しいなぁ。
ゴルフ場の中
日大三高の前を通り過ぎ、小山田周回と呼ばれるコースと一部かぶる道を通る。周回の場合はこの交差点で右折するが、ゴルフ場は左折する。
またも私道のような細い道を通っていき、ここで左側に入る。ゴルフ場って通れるんですね…。ゴルフカーに注意しながら進む。
右手がゴルフ場。
KDDI裏坂
小山田周回のコースを時計回りに進んでいくと、上のような私道っぽい入口が左手にある。ここに入る。さすがのグーグルカーもここの中までは入っていなかったが、国士舘大裏のようなやや荒れた道が続いている。
出口はこんな感じ。ストビューで後ろを向くと大妻女子大があり、やっと文明的な場所に戻ってきた…と思うのもつかの間、
再びこういう道に入っていく。
「あれっ、またマチュピチュ…?」と思うような景色に戻る。夏に来るとトトロっぽさを感じられると思う。
霊園裏坂
ここも小山田周回コースから入っていく感じになる。私道っぽさ。
Googleカーも途中で諦めたようで、ここまでしか写真がない。もう少し奥に行くと20%くらいの急勾配がある。トトロの森のような山道を抜けると霊園に出る。霊園から降りるといつもの尾根幹に戻る。
という感じで走ってきました
Stravaの方にも写真が入っているので、場所とか雰囲気とか見れます。あと、Instagramに裏尾根幹のハッシュタグがあって、ぜんぜん知らない場所の写真がたくさんあった。もっと探検したいですね。
#裏尾根幹 • Instagram写真と動画
裏尾根幹の環境保全地域について
これ書いた数日後くらいにまたRaphaのイベントがあったみたいで、それ見た地元の人がちょっと苦言を書いていた。
ロンド・ファン・裏尾根幹、響きは良いけど、詳細なコースマップまでWeb上にあるし、地元民としてはちょっと嫌な感じ。 https://t.co/VfBjoqGUy0
— Gen SUGAI (@gensugai) April 18, 2016
小山田自体は良いところなので、自分も紹介はするんだけど。ロードの集団が裏道まで入ってくるとなると、ちょっと話は違ってくる。
— Gen SUGAI (@gensugai) April 18, 2016
あの尾根道でグラベルライドとか、2〜3人ならまだわかるけど、10人とかなると理解不能。
— Gen SUGAI (@gensugai) April 18, 2016
裏尾根幹とか言って布田道荒らすの、マジやめろって思うけど。
— Gen SUGAI (@gensugai) April 18, 2016
おお、あのコースダメやったんか、と思いつつ最後のツイートの「布田道(ふだみち)」を調べてみると、歴史のある古道が上のコースに一部含まれているらしい。検索して出てきたページを見ると通ったことのある道も出てくる。
- 1.布田道・関屋の切り通し、鎌倉街道上の道古道、一本杉公園古民家へ - まちへ、森へ。
- ふだみち1
- 多摩よこやまの道の裏道 布田道〜小野路フットパス〜都立小山田公園 - 布田道、小野路宿、小野城址、都立小山田公園 - 2014年1月2日(木) - ヤマケイオンライン / 山と溪谷社
上のルートは舗装された道を走るだけなので(一部畑の脇を通るが)問題ないと思うけど、未舗装の山道を自転車で走る人もいて、そっちの方を問題視してるようだった。
布田道でググった時も「MTB」がサジェストされたので、あーなるほどなーと思ってしまった。
裏尾根幹と称して布田みち周辺でサイクリングを楽しまれている方が近年増えていますが、さらにその周辺でグラベルライドをされる方、一度「図師小野路歴史環境保全地域」というものについて、ぜひご自身で検索なさってみてください。
— CyclingEX (@CyclingEX) April 24, 2016
上の人はCyclingEXというブログもやっていて、そっちのTwitterアカウントでもこのことが書いてあった。「図師小野路歴史環境保全地域」については検索するとこういうページが出る。
区域内の歴史的遺産は現状のまま保全するとともに、樹林地はクヌギ、コナラなどを主体とした明るい雑木林として保全していく。
白山、五反田、神明及び万松寺の各谷戸の水田耕作が行われているところでは、そのまま水田としての利用を維持する。耕作が放棄された水田では、都民の自然とのふれあいの場、自然を体験する場等として活用を図るほか、貴重な野生動植物の生息、生育環境にふさわしい自然空間として回復し、保護していく。
8 図師小野路歴史環境保全地域|東京都環境局 緑の創出と自然環境の保全
都会の中で保全されてる地域なので、グラベルライドとかはやめたほうが良さそう。自転車やバイクは立ち入り禁止区域もあるそうで。
保全地域と布田道
環境保全地域の地図が見づらかったのでルートラボの地図に重ねあわせてみた。ついでに布田道も入れてみたのが↑の地図。こうしてみると2014年のルートは別に問題なかったんですね。牛がいる小さい牧場も地域外だったので通って良さそうでちょっと安心した(地図右上の小野神社と書いてある辺り)。
縮尺を変えて俯瞰で見るとこんな感じ。普通に道路走ってる分には問題無さそう。2016年のルートは知らないのですが、赤いエリアに入っちゃってたらダメっぽいですね。
田舎道とツーリング
これで思い出したのが、うちの実家は岐阜県で、父方の祖父の家が鶴里町という場所(最近シマウマが脱走したあたり)なんですが、あの辺は自動二輪の方のバイクツーリングが盛んで、最近は自転車も増えて地元の人がちょっと迷惑がってるみたいな記事を読んだことがあります。雨沢峠という場所ですね。
そっちは車道なのでまだいいんですが、祖父の家はすぐ裏が山になっていて、散歩したりキノコとったりしてて、もしあの辺を10台くらいのMTBが走ってきたらちょっと嫌やなぁ、という気もします。エスカレートして自動二輪の方のモトクロスなんかが沢山入ってきたら完全アウトやわぁ…、です。立ち入り禁止の看板立てると思う。
そんな感じで自分の場合は地元側のイメージがしやすかったので、車道は走るけど未舗装路はやめておこう、と思うのでした。普段も田舎道は「走らせてもらってる、入らせてもらってる」という気持ちになるんですが、未舗装路みたいな山道は人の土地だったりするのでそもそもダメなのでは、しかも歴史のある文化財的な側面もある場所だと地元の人の思い入れも強いので完全にアウトなのでは、という感じがします。
高尾山って自転車で登れますか?HCの練習で - 舗装路があるとか… - Yahoo!知恵袋
こうならないといいですね。立ち入り禁止じゃない場所でもあんまり走りこむと禁止にされそう。かといって自主的にセーブしても共有地の悲劇よろしく誰かが走っていずれ禁止になったりして。里山がもたん時が来ているのか!ならばアクシズを…。
ちなみに自動二輪の方のモトクロスですが、羽田空港付近の海岸の茂みで練習してる人を見たことがあります。最初「草刈機かな?」と思っていたらバイクが出てきてビックリ。都会の人は大変やで。