ウウウオアアーッ!?
朝食前に近所を探索していたらまさかの定休日。
仕方がないので3日目の予定と入れ替えて白馬に向かうことにする。民宿のおばさんに長野オリンピックのジャンプ台が白馬にあることを聞いたので、帰りに寄ることにして出発!
民宿を出て県道36号を西に走ると、見晴らしのいい展望台に出た。小さい展望台だけど平日の早朝で誰もいないため、バイクを降りてしばし眺める。標高1055mの高原地帯。
そういえば長野は道路標識にも標高が必ず書いてある。英語版の道路標識も併記してあったので、長野オリンピックにあわせたのかな。
いい眺め。雲の向こうに白馬の山がかすんで見える。
展望台にたっていたパノラマ図を見ていたら、気になる名前の山があった。その名も野口五郎岳。なぜ山の名前が野口五郎になってるんだ…。
帰宅してから調べた結果はこちら。
山頂付近は大石が堆積していて、灰色で茫洋とした山容が特徴的な山である。
名前の「野口」は、この山が属する長野県大町市の集落「野口」に由来し、「五郎」とは大きな石が転がっている場所を表す「ゴーロ」の当て字である。
芸名は飛騨山脈の野口五郎岳に由来し、名付け親はポリドール・レコードのディレクターといわれている。なお、黒部五郎岳にちなんだ「黒部五郎」も芸名の候補の中にあった。現在では、山の名前が歌手にちなんで付けられたと誤解している人さえいる。
そうだったのか…。美濃市出身だったというのも驚き。地元の人知ってるんだろうか。
鬼無里中学校のあたりでR406に乗りさらに西へ。北アルプスが見え隠れするなか道を進むと、白沢洞門の出口でいきなり視界が開けた。
近い!山が近い!!
気をよくしてヤッホー!と言ってみたが、下のほうで動いていた重機の音にかき消されてしまった。
白馬村に着いたら休むまもなくR148を北上。誰もいない道を貸しきり状態で走り、山あいを抜け、温泉郷を抜け、硫黄で黄色くかすんだトンネルを抜け、日本海に到着。時計を見たら10:20。民宿を出てから2時間ちょっと経っていた。しばらく海沿いを走った後、適当なところにバイクを止めて休憩。
生まれて初めて見る日本海。普段見ている太平洋と同じに見えるけど、違う海なんだなぁと思うと感動もひとしお。
休憩後は来た道を戻り、途中にあるフォッサマグナパークの看板に興味を引かれながら南下。
白馬まで戻り、山のほうにあるホテルグリーンプラザでリンゴジュース休憩。このホテルは目的地ではなかったけど、適当に走っていたらホテルの駐車場に入ってしまったので、せっかくだからという事で立ち寄った。
こんな時期で駐車場もロビーもひと気がなく、不思議な雰囲気だった。レジでウエイターさんに聞いてみたら、ちょうど夏休みと紅葉シーズンの合間で一番人の少ない時期だそうな。
いよいよジャンプ台へ。駐車場で練馬ナンバーのVFRを見つけた。ライダーの人を追うように中へ。
まずはエレベーターで低い方のジャンプ台へ。これは高い…。
入り口に「練習中の選手への写真撮影、サインの依頼はご遠慮ください」と張り紙が出ていた。ジャンプの練習する施設って限られるだろうし、テレビで見た有名選手たちもここで練習してたんだろうなぁ。ふ、ふなきぃ~。
ウウウオアアーッ!?
高いほうのジャンプ台へは、まさかの金網階段。この高さからまさかの金網階段。
先に上っていたVFRの人と、お互いへっぴり腰で手すりを握り締めながら、ニヤ…と笑いあってすれ違った。
頂上についた。ふ、ふなきぃ~・・・。
軽量化のためか上のほうはほとんど金網だった。正直生きた心地がしない。
そんな中、気持ちよさそうに飛んでるパラシュートを見つけた。すげぇ・・・。
下に降りたあと、売店でリンゴソフトクリームを食べた。VFRの人は先に出て行ったので、手を振ってここでお別れ。
白馬から少し南下し、青木湖のあたりから長野市内へ戻る。
夕暮れ時に善光寺に入り、本日二個目のソフトクリーム。今度はそば味。というか、昼食をとり忘れていたので空腹と疲労でフラフラだった。茶屋で少し休んだあとお参りし、売店で善光寺の交通安全ステッカーを購入。
戸隠への帰り道に、スパイラルのコースがあったので少し見学。正式名は長野市ボブスレー・リュージュパークらしい。映画クール・ランニングを思い出しながら帰路につく。
途中のとんくるりんの横に長い長い滑り台があったので、寄り道してのぼってみた。実は山の斜面に作った展望台で、降りるとき楽なように(?)滑り台がついていたようだった。階段を上る途中で、従業員のおじさんが滑っていくのが見えた。
頂上で夕日を撮影しているおじいさんがいたので、横に並んで撮影。ダイヤモンド富士ならぬダイヤモンド戸隠山。ダイヤモンド戸隠山と書いていて、スパンキン風林火豚を思い出した。語感が似ているんだろうか。
とんくるりんでお土産のそばを買い、時計を見ると17時半。日の入りまでまだ少しあるかな・・・?行けるかな・・・?と考えていたらムラムラしてきたので、民宿をとばして奥社に来てしまった。ここの一番奥の売店で申年のお守りを買ったのを覚えているので、薄暗い中をずんずん歩いていった。30分ほど歩いたら真っ暗になってしまい、月明かりと太鼓の音を頼りに奥へ。売店はやっておらず、お寺の人も念仏を唱え終えて帰りそうになっていたので、「無事に帰れますように」とだけお祈りして来た道を戻った。
早足で歩いたので、汗だくになりながら民宿へ。
晩御飯を食べたあと、民宿のおじさんといろいろとしゃべった。昔ここに来たこと、今日行った場所、明日やりたい事なんかを話していたら、「奥社入り口の近くの丘に登ると、山の中腹に奥社が見えること」「鏡池のこと」を教えてもらった。帰り道について相談もしたら、「そりゃ行ったほうがいいだろう!喜ぶよ!」ということになり、東京へ向かわずさらに西へ行くことになった。(三日目に続く)