先に新野宿ライダーを読んだ。
内容は詩的な文体と実用性重視のアイテム紹介。まだそこまでの野宿をするつもりもないし、第一知らない事だらけなのでさらっと読む。こんな物を使って、こんな事をしてるんだなぁ、となんとなく雰囲気は掴めた。えらく高尚な印象を受ける。
その後田舎に暮らすを読む。
東大和の暮らしや、田舎の引越し先を決める辺りで人間性が垣間見え、上の本で出来た高尚なイメージが壊れ始める。なんでも無言で、頑固に黙々とソツなく作業していってしまうような人物像を勝手に作ってしまってたので、人間臭い話やどうでもいいことで悩む姿なんかが微笑ましく見えた。東大和町が以前住んでいた高円寺の近くだったのも、イメージを作り直すのに一役買った気がする。
「ゴーヤとキュウリ」の話は、作者がノっていたのか妙にテンションが高くなっている気がした。この料理が好きなのか、執筆中にたまたま良い事があったのか知らないけど、読んでいて楽しくなる。
「愛犬モク」の話は読んでいて切ない。ペットを買う人間の宿命だろう…。12歳まで生きたのなら大往生です。
読みやすい本だったので1日で読めてしまった。「田舎に暮らす」の方は物語的に話が進むので、続きが気になって読むのを急いでしまった。俺もその内、こんな事をする日が来るんだろうか。
とりあえずGW明けに、「田舎に暮らす」の舞台になった山梨行ってみよう。