ダウンはなぜ暖かいのか、答えはよく言われているように「多くの空気を保持できるから」だった。プチプチを窓に張ると熱が逃げないように、空気は熱の伝導率が低いらしい。
Wikipediaやどっかの大学の資料によると、伝導率はこんな感じ。
- 空気:0.02
- 発泡ポリスチレン:0.03
- 毛布:0.04
- 羊毛:0.05
- 水:0.6
- ガラス:0.6
- 鉄:84
- アルミニウム:236
- 金:320
- 銅:390
- ダイヤモンド:1000~2000(物質中最高)
ただし、あくまで伝導率の話なので空気が動く事(対流)を考えてはいけないようで、完全に密封された空気の時の話。縫い目の隙間から空気が入ってくるような服だと、折角のダウンも意味を成さない。
あと、ダイヤモンドの伝導率の値がずば抜けすぎて萌える。
では、なぜ同じくらいの厚さの綿(わた)じゃダメなのか。これはダウンと綿の繊維レベルで空気を保有できる量が違うから…というような説明が多い。いまいちピンと来ない。「空気を保有できる量」なんていうと、そこだけ空気が濃いのかと思ってしまう。対流のさせにくさが違うんだろうか?
とりあえず「禿山と木の生えた山でどちらが水を多く保有できるか」、という話と同じと思っておこう。引っかかるところが多い方が保有できる、と。この例だとやっぱり対流のさせにくさかな?
最近はダウンに匹敵するような謳い文句の新素材なんてのも出てる。新素材と聞くとやたらハイテクな感じがするけど、ようはダウンと同じような目の細かい繊維だったりする。横文字にするとマイクロファイバーになり、何か凄そうな感じに。
ユニクロのエアテックは繊維自体が空洞になっていて、そこにも空気を保持できますよ、というものらしい。シンサレート、プリマロフトは目の細かい繊維系らしい。メーカーによって呼び方が違うけど、単に細かさの違いだけなような気もする。この辺の違いは後日調べてみよう。