そうだ、奥多摩に行こう

帰省して土岐、多治見、笠原を毎日走った

2016年8月21日 ride 岐阜

実家の玄関で整備したParkpre Alu Comp

8/15〜8/21まで、子どもと二人で岐阜の実家に帰省した。自転車は従兄弟のMTBを借りて毎日30kmほど地元を堪能した。

ちなみにこのMTBは従兄弟が小学生の頃に買ってもらったものらしく、20年物の自転車だった。小学5年生〜高校生あたりまで使っていて、それ以降は家のガレージの奥で眠っていたらしい。一昨年くらいに発掘して購入店に持ち込み、ワイヤーやタイヤ交換などをして乗れる状態にしてもらったとのこと。

アメリカの Parkpre というもう無くなってしまったメーカー製で、Alu Comp という名前。アルミフレームでペダル込み車重は14kgだった。

雨沢峠

多治見近辺はStravaの区間が少なく、また区間があってもログの少ない場所ばかりだった。Stravaの区間探索で人気区間を探すと、「雨沢峠」 という場所を見つけた。平均勾配5%、距離6kmのわりとなだらかな峠で、瀬戸から柿野へ抜ける山道らしい。Strava上だけでも6,000回以上の走行ログがたまっていた。

多治見に住んでいて柿野に父方の実家があるけど、すぐ隣の瀬戸にはほとんど行ったことがなく土地勘がない。ちなみに、雨沢峠といえば以前新聞に載ったことがある。

どんな所なのかなと期待していたけど普通の峠で、下の方には民家があり、上の方はほとんど家がない峠道で、峠を越えた先も柿野町なので民家が少ない…という場所だった。あとから父に聞いてみたところ、「あのへんは確かに自転車多いけど、ほとんど登りの人」「夜10時くらいに下りの人を見たことがあるが明るいライトの重装備だった」「登りは登りで狭い峠道を集団(グループもいればソロが連なってることもある)で走っていて、追い越しづらい場所でもあるので車的には嫌」とのことだった。

ちなみに風景的には田んぼの多い檜原村、という感じ。見慣れた風景ですね。峠を越えて少し進むと「みくに茶屋」という店がある。ここの五平餅はとてもうまいのでおすすめ。
みくに茶屋 - 岐阜/郷土料理(その他) [食べログ]

かさはら潮見の森

地元の人的には「潮見公園」と呼んでいる場所。初めて来たのは小学生の時で、4時間目の授業をつぶしてクラス全員で学校の裏山から登り、公園で弁当を食べた事がある。それ以降も何かしら町のイベントだったり、同級生のバーベキューに使ったりなど、たまに行く場所だった。

潮見公園の水道

Stravaでは登った人が少ないマイナーな場所だったが、登ってみるとすごく良かった。交通量が少ない、道はきれい、15分程度で登れる距離、ところどころにある20%強の斜面などなど、地元に住んでいたらホームコースにすると思う。

上の公園にはチェリオの自販機があるが、管理事務所の前にある水道が飲用可なのでそちらで済ますこともできる。当たり前だがバイクラックがないので、休憩するときは建物の壁に立てかける事になる。また水飲み場の近くにベンチがあるが、日よけになる屋根などがなく暑かった。

潮見公園の舗装された道

走る車が少ないせいか道路はおおむね良い状態で、ゴミも落ちておらず走りやすい。公園の敷地内は木々の手入れがされているので、雑草が車道に飛び出している場所もない。森の見た目も良い。

手入れといえば園内に幾つかあるトイレがすごく綺麗だった。物自体は古いのでそれなりに傷んでいるが、臭いもないしゴミも散らかってないし蜘蛛の巣も張ってなくて地味に感動した。

他にも管理事務所の隣にこういう物が置いてあったり、

森に降りて行くとこういう物があったり、

するので、公園にお越しの際はぜひご笑覧ください。

サイクルテクニカ・マエダ

サイクルテクニカ・マエダ外観

借り物MTBは初日の夜にペダル交換やポジション調整をしていたが、サドルが固着していて動かせなかった。購入店のBIKE EIGHTというお店はお休みで、近所の自転車屋をGoogleマップで探すと土岐市駅の北側に「サイクルテクニカ・マエダ」という店を見つけた。同じ前田姓だし見てみるか…と行ってみると、おじさんが一人でやっている小さい店だった。

油をさして大きめの工具で見てもらったが、固着がひどくて外れなかった。「ネジ折れるかもしれんね」ということでサドルについては諦めることにして、お店の中を見せてもらったり、表に置いてあるMAEDA製ロードに乗せてもらったりした。

最初ランドナーの店かなと思っていたが、競輪選手用の自転車を作っているフレームビルダーだった。競輪自体が縮小しているので岐阜県で作ってるのはもうウチだけだよと言われた。若いころは東京の福生の方で修行をしていた事もあり、自分が多摩に住んでいることを話すと「あの辺だと走るなら多摩サイかな?」「奥多摩もよく行ってたよ」と返ってきた。

近所の走れるコースを聞いていた時に「俺らはこれ(自転車)ばっかやってきて他にないから、走りに行くと色々考えちまってなぁ…」と言われたのが印象的だった。楽しそうだったけど。

「サイクルテクニカマエダ」で検索すると、他のビルダーからの紹介文だったり、お店のブログだったりが出てくる。「まさに工芸品」と評しているところもあり、なんかすごい所に立ち寄ったようだ。

虎渓山、古虎渓

虎渓山永保寺

虎渓山からの長め

虎渓山は幼稚園の遠足で何度か行ったこともあり、普段の帰省ではなかなか来ることができない場所だった。登ったついでに山の中にある永保寺にも降りていった。

永保寺入り口

この参道の階段は覚えがあって、幼稚園からここまで歩いてきて、降りていった記憶がある。ちょうどうちの子どもが当時の自分と同じ年齢なので、あれくらいの体の大きさでよく歩いたね…と、いつもと違った感想が出た。階段が滑りやすかったり、斜めになっている場所もあったが、自分が歩いたのは30年前なのでもっと良い状態だったのかもしれない。

永保寺

階段を降りるとすぐ永保寺がある。国宝だけあってきれいな庭だった。砂利が広く敷き詰めてあるスペースがあり、遠足ではあの辺で食べたのかなと帰宅後にアルバムを見たらだいたい合ってた。

永保寺の公式ページを見ると「ストビューに対応しました」と出ていた。

虎渓山境内がグーグル・ストリートビューで閲覧していただけるようになりました。国指定名勝庭園内を始め、国宝開山堂周囲もご覧いただけます。また国宝観音堂は内部までご覧いただけるようになっています。

とのことで、中も見れるらしい。
永保寺 - Google マップ

永保寺の筆文字

数年前に火事で焼けてしまった本堂を見ていたら、かけてある看板などの筆文字が気になった。もっとこう、バランスの取れた力強い楷書を期待するんですが…。帰宅後オカンに見せたら大爆笑していた。

古虎渓

「ココケイ」という地名は昔から聞き慣れていたが、改めて字を見てみると虎渓山と同じ「虎渓」で、そもそも虎渓って何?と検索すると中国にある谷川の名前で、そこに似ていたから付けられたらしい。それなら古虎渓は虎渓より古い感じがしたから付いたんだろうか。小菅村に似た綺麗な風景だけれども。

古虎渓の坂

古虎渓駅の目の前からすぐ坂になっていて、Stravaの区間が3つくらい出来ていた。駅前から中腹の地球村まで、地球村から頂上まで、下から上全部、の3種類。古虎渓は前半に採掘場があり大型トラックが多少行き来する。地球村周辺は何もない場所が続き、廿原(つづはら)の集落内を通り過ぎたらまもなく頂上、という道だった。大型車両が通るだけあり道が広く舗装されている。県道387号を使うと笠原町から近いので、次帰ったらまじめに登ってみたい。

Strava区間生成

多治見は区間が少なすぎて面白くないので、4日目くらいに近場のめぼしい坂を走って区間を作ってきた。また区間名も適当なものが多いのでちゃんと(?)名前を付けておいた。多治見中学からの坂(星ケ台)とかすごくいい場所なのに区間がなくてもったいない。

星ケ台の裏手にも道があり、そちらは前山団地という場所で、裏尾根幹か!という激坂だった。自分以外に1人しか走ってなかった。平均勾配10%。



続いてこちらは地元民しか走らないような道だが、だいたい10%、終盤に15%ほどの傾斜がある坂。そのまま道なりに進めば県道388号に合流する。388を道なりに東に進むと今度は県道19号にぶつかり、坂を登っていけば柿野に出る。

それ以外はこのライドの記録から見れる。
多治見市モザイクタイルミュージアム | ライド | Strava

笠原中学校坂

ここは既に作ってあった区間で、県道387号だから「387」という味気ない名前だった。通った人は66人と少なく地元の人向けだが、ここの中腹にある中学校に通っていたので良い記録を出しておきたかった。初日に通ってみたら2位で、翌日以降は疲れで遅くなってしまった。区間づくりとかで足を休めて最終日に再チャレンジしたらKOMを獲れた。

登ってみると結構な傾斜があり、イメージ的には聖蹟桜ヶ丘のいろは坂が100m伸びた感じ。つらすぎてタイムを気にして走りたくないくらい辛い。

そんな感じで楽しんできた

笠原町内は常時半径200m以内に友達の家があるので何やってるんだという感じもあったが、車ではいけない所へあちこち探検できて楽しかった。まだまだいい道が隠れてそう。

Strava区間でも短めの坂とかで足跡を残してこれたので、また次行くときが楽しみ。

Parkpre Alu Comp MTB

借りたMTBもペダルとか泥除けを戻していとこに返却した。従兄弟はモータースポーツ中心で自転車は乗ってないけど、気質が似ているのでそのうち山に走りに行きそう。