そうだ、奥多摩に行こう

Elite KURA の異音とメンテナンス & 分解清掃

2018年5月01日 DIY

Elite KURAのパネル

メンテ不要なはずの Elite KURA から異音がするようになった。スプロケの辺りから油の切れたような軋み音がする。初めはチェーンのオイル切れかと思ってオイルを足したが改善せず、音の出どころはKURA側だった。

ローラーの回転数を落とすと「キシキシキシキシ…」と嫌な音を立てる。販売元に質問するとメーカーから回答が来て、 ローラー内部のベルトにシリコングリスを塗ると良い とのことだった。

ちなみにKURAはAmazonで買っていたので、マーケットプレイスの業者に連絡した。色んな意味で顔が見えないので不安だったが丁寧に対応してもらえた。

マザーボードのカバーを開ける

ANT+などのランプが付いている蓋をあける。ネジ2本で固定されているので、プラスドライバーであける。

Elite KURAのマザーボードとベルト
フタを取るとこうなっていた。奥の方にゴムベルトのようなものが見える。

Elite KURAのマザーボードとベルト
これ。

Elite KURAのベルト
別の角度から。このベルトが接触する時に音がする…?ということらしい。塗るのは「シリコングリス」と指定があったので、Amazonで300円くらいのグリスを買った。バイクカテゴリだった。
Amazon | キタコ(KITACO) シリコーングリス 5G 0900-969-00130 | 車&バイク | 車&バイク

メーカーからの回答を見た時はよく読まずにパークツールのグリスを塗ろうと思っていたが、グリスの成分を調べていたらなんか色々あるみたいで、変なの入れてベルトを痛めてもアレだしな…と思ってちゃんとシリコングリスを買った。あと、シリコングリスってCPUにヒートシンクをつける時にも使ってたような…?と検索してみたらそうだった。

ベルト自体はちょっと奥にあるので、「マイナスドライバーなどを使ってうまいこと塗ってね!」と言われていた。意外とコマ数が多くて大変だったが、塗り終わって動かしてみると異音は消えていた。

(2022/09/17 ここから追記)分解清掃した

Elite Kura

もう4年も使っているElite Kura。いつの頃からかペダルを踏んでもすぐに電気が入らなくなってしまってUSBケーブルを刺したまま運用している。そしてグリスを塗ってもキュルキュル、シュワシュワ、みたいな音がするのでシリコングリス…ではなく、面倒くさいのでシリコンスプレーを適当に吹き付けてやったところ、キュルキュル音はやや静かになったが、代わりに「ガチ…ガチ…」みたいな軽い振動を伴う異音が出るようになってしまった😫

ELITE KURA (エリート クラ)分解清掃  : STIファクトリー備忘録

上のブログによるとKURAはパカッと開けられるそうで、ちょっと長めのドライバーを買ってきて開けてみた。ちなみにドライバーの長さは150mmでだいぶ余裕がある。ただこの下だと100mmなのでギリギリっぽい。

中はホコリとグリス付きの摩耗粉が積もっていた。せっせと拭き掃除をする。

カバーを外した時にちぎれた輪ゴムが落ちてきた。劣化していて引っ張ってみると簡単に切れてしまう。

KURAの中をよく見てみるとゴムが引っかかりそうな場所を見つけた。自家発電機っぽい。

ELITE KURA(エリート クラ) メンテナンス : STIファクトリー備忘録

さっきのブログの別記事でも同じように切れていた。そちらではベルトを自作していたが、こちらでは余っているサイコンの輪ゴムの中から適当なものを選んで取り付けた。赤いフィンは外せなかったので、フィンを越えられるギリギリのゴムにした。発電ユニットが問題なく動くようになった。

で、問題の異音。赤いフィン、Vベルトの奥にある、スリットの入った別のベルトがかかっているプーリーが発生源だった。ベルトは硬めでガチガチなテンションになっており、シリコンスプレーが微妙にかかったことで変な軋み音を出すようになったように見える。

脱脂すると音は小さくなったが完全に消えなかったので、逆に薄くシリコングリスを塗った。異音は消えた。

基板も外して眺めていたら裏にバッテリーが挟まっていた。このサイズは1,000円くらいで買えるので、バッテリーが壊れたら交換できそうだ。修理が終わったので組み付け直して、ついでにフリーボディの中も清掃してグリスアップすると購入した頃みたいに静かになった。KURAは中身がシンプルなのでこの調子ならあと10年くらいは使えそうだ…。TURNO、DRIVOあたりも形が似ているので、同じように修理できるかもしれません。