そうだ、奥多摩に行こう

Garmin Edge の事故検出機能

2017年10月12日 gadget

ガーミンの事故検出機能で送られるメール

Garmin Edgeシリーズに「事故検出機能」というものがある。落車などの激しい振動をGarminデバイスに与えると、Garminとスマホの両方から警告音を出す。さらに、あらかじめ登録しておいた連絡先に上のようなメールが飛ぶ。

先日の練習エンデューロの落車でちゃんと動作したので、登録方法や運用方法などを確認しようと思いこれを書いている。

対応機種 (2017年10月現在)

Cycling | Garmin の製品比較表より。最近の機種で、腕時計みたいなサイズのEdge 25以外ですべて使える。Edge 520は2017年1月に出たファームウェア Ver.10.00 から使えるようになるので、ソフトが古い場合はアップデートする必要がある。

ざっくりした動作条件

  1. スマホにGarmin Connectアプリを入れる
  2. アプリで事故検出の設定をする
  3. Garmin Edgeの事故検出を有効にする

これらの設定後にGarmin Edgeに激しい振動を与えると、アラートが鳴り連絡メールが飛ぶ。GPSを使って座標も添えてくれる。

仕組みとしては、Edge内の加速度センサーをトリガーにしてスマホからメールを飛ばす というもの。なのでスマホは最低限データ通信プランに入ってないとダメ。また、EdgeとスマホがBluetooth接続されてないと動作しない。

動作している様子

プァープァープァー!プァープァープァー!と大きい音はスマートフォン、ビーッ ビーッ ビーッ というビープ音はEdge。スマホの種類によってはライトも光るらしい(iPhoneは光らなかった)。

どちらの動画でも Edgeの画面に「Need Help?」と文字が出て、30秒のカウントダウンが表示されている。日本語の場合は「救助を要請」と出て、30秒間の入力待ちになる。Edge、もしくはスマホに入れたCONNECTアプリでキャンセルをすれば音は止まるが、操作しないと登録済みの連絡先にメールを送信する。

設定方法

Edge 820 - Incident Detection の通り。

スマホにGarmin Connect™ Mobileアプリを入れる

iPhoneにインストールしたGarminConnectアプリ
Garmin Connect App に iOS / Android / Windows Phone 向けのリンクがある。

アカウント作成などもあるので、先にPCでやった方が楽かもしれない。
Garmin Connect (PC)

スマホとEdgeをBluetoothでペアリングする

GARMINデバイスをBluetoothでペアリングする

※これを行った上でStrava連携をすると、Edgeでログ保存→スマホのCONNECTアプリに転送→クラウド側のCONNECTにアップロード→Stravaに自動投稿、をやってくれるようになる。

CONNECTアプリ内で自分の情報と連絡先を設定する

アプリの詳細タブから設定を開き、
Connectアプリ内で事故検出の設定をする

事故検出の中に入る。
Connectアプリ内で事故検出の設定をする

自分の名前と住所、緊急連絡先の設定をする。
Connectアプリ内で事故検出の設定をする

緊急連絡先はスマホのアドレス帳から選択する。SMS(ショートメッセージ)での送信が前提のようで、連絡先は電話番号が必須になっている。

また、連絡先にPCメールが登録されているとそちらにも送ってしまう。PCメールだけに送りたい場合は、固定電話などの適当な電話番号をいれた連絡先を別途作る必要がある。

Edge 側の設定

Edgeでの事故検出設定

メニュー>設定>システム の中に設定項目がある。これをONにするだけで良い。
CONNECTアプリで連絡先が登録されていない場合は設定できないので注意。アプリで連絡先を削除すると、連動してEdgeもオフになる。

自宅で試す時の注意点

Edge が GPS を掴んでないと動作しない。 振りまわす力はそれほど必要ないので、プロテインを混ぜるくらいの力で振って静止すると、1〜2秒後くらいに鳴り始める。

メッセージを送信する流れ

GARMINエッジの事故検出、メール送信2秒前
事故検出が起動すると30秒のカウントダウンが始まる。

GARMINエッジの事故検出、メール送信後
30秒が経過するとこうなる。送信されるメッセージはこのページの冒頭の画像。Edge側には緊急連絡先の名前と電話番号が表示されるので、倒れている人を見つけた場合はここを参照して連絡することができる。

GARMINエッジの事故検出、メール送信後
[→]を押してページを切り替えるとこの画面になる。

無事を知らせるメッセージを送る

GARMINエッジのステータス画面
緊急メッセージ送信後の画面で [→] を押すと、Stopボタンを押した時の画面になる。ここのステータスを選択。

GARMINエッジのステータス画面
* 事故を検出しました を選択。

GARMINエッジのステータス画面の中の事故検出ページ
唐突に「無事です」と表示される。特に説明がないが [→] を押すと…

GARMINエッジのステータス画面の中の事故検出ページ
無事を知らせるメッセージが送信される。

GARMINの事故検出機能から送信される、無事でしたメールの文面
文面はこんな感じ。

自動送信メールのキャンセル方法

GARMINの事故検出をキャンセルする
スマホの場合はCONNECTアプリを開き、赤いキャンセルボタンを押す。
Edgeの場合は[→] を押す。

GARMINの事故検出をキャンセルする
次の画面で「はい」を選択する。青いほうが選択状態。ちょっとわかりにくい。
(この画像では「いいえ」になってしまっている)

GPSの座標について

地図: https://goo.gl/AdRknp
座標:35.592366 139.552526

落車する様子のStrava Flyby
落車ァァァァ!

向ケ丘自動車学校
合ってたァァァァ!

実に正確である。トンネル事故だとどうなるんだろう?と思ったが、おそらくGPSが切れているので動作しない気がする。

実は一回誤作動している

先週水曜の早朝に外を走っていて、信号待ちをしていたらiPhoneがプープー鳴り出した。停車していたので振動は与えてないと思うが、メールが飛んでしまって奥さんに「誤報です」と連絡した(もしかしたら前輪を弾ませて遊んでたかもしれない)

そんな事もあって今回も誤報だと思われていたが、大きな絆創膏が貼られた腕の写真を送ったら驚いていた。帰宅後いろいろ説明したところ、「この機能はつけたままにしておいて」とのことだった。

あると便利な機能なので、設定して、メールの自動送信とキャンセル手順を一通り試しておくと良いです。微妙にわかりにくい上に、落車した時はそれどころじゃないので。