そうだ、奥多摩に行こう

富士山に登ってきた

2008年8月21日 ftr223 富士山

2008/08/11の深夜から12日の昼にかけて富士山に登ってきた。
降りてくる最中はさすがに「こんな苦行、もう登るか」と思ったけど、来年気が変わるかもしれないのでメモ。

準備編

まずは富士山がどんな所なのか知る必要があったので、「富士山 登山」でぐぐって出てきた上位5つくらいをじっくり見た。スポーツ用品店でもらってきたパンフレットもよく読んだ。(2chに富士山初心者用のスレがあったが、役に立たなかった)
登山道は幾つかあり、そのうちの河口湖口が富士スバルライン(有料道路)に直結していたので選ぼうと思ったが、マイカー規制が厳しいようだったので巣走口に変更した。マイカー規制についてはここのカレンダーが見やすい。
天気はこの辺で確認した。

持ち物

サイトやパンフレットなどを参考に、自分でリストを作った。大体検索上位のサイトと同じだけど、持って行ってよかったもの、いらなかった物は下記のとおり。

持って行ってよかった物

  • ヘッドライト(想像以上に便利)
  • ニットキャップ(夜登山だと寒いので)
  • ゼリー飲料(喉も腹も同時に満たせる)
  • 日焼け止め


懐中電灯を持って歩いている人が何人かいたけど、あれを6時間持ち歩く元気はないな…と思った。駐車場で準備をするときや、山小屋でちょっとかばんの中を見るときなどにヘッドライトだと凄く便利。初めて使ったけど最近の奴は軽いしかさ張らない。ホームセンターで2000円くらいで売っている(上のは1200円くらい。ボタン電池駆動なのでたった40g)。今は単四電池1本で動くLED製のものが多く、LEDの明るさでも全然問題ない。

ニットキャップはいろんなサイトでお勧めされていた。高尾山に登るときいつも使う100円の帽子があったので持っていったが、日が出るまでは重宝した。7、8合目辺りから風も出るし、普通の帽子だと耳が痛いと思う。

ゼリー飲料は、ホムセンで安かったのでアミノバイタルを持っていった。2本持って行ったが、もう一個くらいあっても良かったと思う。というのも、部活でボロボロに疲れて空腹なのに食べ物が喉を通らない…ような状態に頂上でなってしまったため。ちょこっと高山病っぽくなっていたので、飲みやすいゼリー飲料は便利。

日の出から帽子をサファリハットに替えて、つば付いてるし数時間で降りるし大丈夫だろ…と高をくくっていたので、日焼け止めは持ってったのに使わなかった。降りてきたら鼻の先だけ赤く焼けてヒリヒリしていた。面倒臭がらず使えばよかったなーと思ったので、日焼け止めはこっちに入れた。

いらなかった物

  • トイレットペーパー(丸ごと持っていった。水に流せるティッシュを2つも持っていけば十分)
  • 大量のお菓子

6合目のトイレを使っただけだが、きれいなトイレで紙もちゃんとあった。人の少ない須走口だからかもしれないが…。頂上は長蛇の列になっていたので、紙が必要なのかもしれない。その辺の状況が分からず、トイレットペーパーを1本丸ごと持って行ってしまったので邪魔だった。100均に水に流せるティッシュが売っているので、それを2つくらい持っていけば十分じゃないかなぁと思う。
ちなみに、6合目で入ったトイレはバイオトイレで、紙を流さないで!と書いてあった。流さないんなら普通のティッシュでもいいかなーと思ったけど、他のトイレがこのタイプかどうか分からないので、持って行くなら水に流せるティッシュを。

大量のお菓子は、自分がアホだった。食料は飴と濡れ煎餅を少々、おにぎり1個とポカリ2本とゼリー飲料数個で十分。

持って行けばよかった物

  • スパッツ
  • 着替えのシャツ

自作スパッツの人
砂走りで砂利が大量に靴に入ってきた。靴の内側から傷みそうだったので、長く使いたい靴の人はスパッツを持ってた方がいい。自作したり、足首をテーピングで固めてふさいでいる人もいた。

動けば汗をかくが、止まると急激に冷える。ドライTシャツを着ていったが乾くまでに凍えそうだったので、Tシャツだけでも替えを持っていったほうがいい。実際7合目くらいから、結構着込んでるのに凍えてる人が多かった。

登山編

twitterに逐一書いていったので、どんなペースだったのかが後で見れて面白かった。下記がそのリスト。

  • 11日 19時、三鷹出発
  • 11日 21時半、山梨県都留市の真っ暗な夜道で警察に捕まる
  • 11日 23時半、富士山須走口五合目到着
  • 12日 0時、軽い食事とストレッチをして登山開始。気温13度。
  • 12日 0時50分、新六合目到着。
  • 12日 1時半、本六合目到着(瀬戸館)。気温12度。カッパを着た。
  • 12日 2時半、七合目到着(大陽館)。気温10度。フリースを着た。
  • 12日 3時半、本七合目到着(見晴館)。気温7度。ダウンを着た。
  • 12日 4時、八合目到着(江戸屋)
  • 12日 4時半、本八合目到着(胸突江戸屋)
  • 12日 5時40分、山頂

服装はこんな感じ。カッパ以外ユニクロ。

  • ドライTシャツ
  • ドライジャージ
  • フリース
  • ダウン
  • カッパ

山梨の途中で雨が降ったが、五合目についたら綺麗な星空だった。駐車場はすでに一杯で、下の方まで路肩に駐車していた。バイクはまったく余裕だったので、駐車場に入れてもらえた。
駐車場は真っ暗。街頭くらいあると思っていたので意外だった。ランタンライトみたいなものがあると便利だと思う。

登山口すぐから、老人になったつもりでゆーっくり登った。段差も低いところを選んで登った。体力に自信がないので、アホみたいに基本に忠実にやった。高山病も怖かったので、歩きながらも思いっきり吸ってはいて呼吸した(そのせいで喉がかれてしまった)
ゆっくり登っていたが休憩はほとんど山小屋でしかしなかったので、途中で休んでいる人を何度も追い抜いた。マラソンみたいなもんで、ペース配分大事なんだなと思いながら歩いた。

登り始めはすぐに体がほてって汗が出てきたが、風の強いところが幾つかあり、冷やされてしまったので最初にカッパを着た。透湿カッパだったけど、運動で出る汗なのでじきに蒸れてしまった。(親父のゴルフ用なのに)

本六合目から、山小屋の外のベンチでグロッキーになっている人たちが増えた。本七合目は寒くて風も強かったので、身を寄せ合ってる人や、銀のシートを体に巻きつけてる人がいた。
この辺の気温が7度だったが、去年の東京の年末がちょうど7度だった。バイク乗っててグローブから手を出すとかじかむとか、そんなレベル。3月に伊豆に行った時も7度だった。そんな環境で、汗だくになった服を着て風に吹かれてたら寒いわな…。体を拭くか、着替えるか、山小屋で乾かすしかないかも。


本八合目から吉田口・河口湖口と合流するので、一気に登りにくくなった。やたらテンションの高い大学生の集団がいたりするので、早めに追い抜いて先に進んだ。空も4時ごろから白んできたので、気合入れてペースを上げた。上げたが、山頂まであと少しという所で人の列が止まってしまった。道の脇にも座り込んで御来光待ちしている人が大勢いて、ジリジリ進みつつ御来光を待った。

御来光
御来光を見て15分後くらいには山頂に着いた。最後の最後で急ぎ足になってしまったので、軽い頭痛がしたり、息がすぐに上がったりと高山病になってしまった。少し休んでお鉢めぐりを始めたが、体より肺が言うことを聞かなくなっていたので休み休み進んだ。日は出ているが気温は低かったので、まだ服は乾かせない。

途中で山頂郵便局があったので、20分くらい並んではがきを買った。寒くて風邪を引きそうだった。
並んでいる間周りを見ていたが、外人が多かった。特に中国、韓国、ブラジル系が多いように見えた。中韓は普通の登山装備だったが、ブラジル系の人はジャスコで買った適当な服とカバンという人が多かった。ジーパンにコンバースみたいな普段着な人も国籍問わず結構いたので、得も知れぬ格差を感じた。元気すぎ。

はがきを出した後、最難所といわれる馬の背を登った。急斜面の砂利道でよく滑り危ない。這って登りたいくらいだった。
その後は適度に登ったり降りたりが続いた。気温がどんどん上がってきたので、服をリュックに巻きつけて乾かしつつ歩いた。風は涼しいが日差しが暖かい。
金明水の辺りで休憩していたが、大日岳を元気よく歩いていったドカタの兄ちゃんたちも隣でへばっていた。

下山編

須走口下山
こんな砂利道をひたすら降りた。結構急斜面で疲れる。登りより楽だが、下が見える分気が遠くなる。疲労もあったので休み休み降りた。元気に走っていくオッサンや子供がたまにいた。洒落にならん。
砂埃と靴に入る砂利がひどいので、ここではタオルとスパッツが必須。結局3時間かかって下山した。飲み物がなくなっていたので、最後の最後で売店の高いジュースを買ってしまった。

感想

あんまり思いつかないので適当に。後で足すかも。

  • 混んでるときに登るな(海の日の連休、お盆の週、お盆前後の週の週末)
  • 雨が降ったら無理せず引き返そう。夜は晴れてても汗で寒い。
  • 日中は日焼けに注意
  • もうちょっと写真撮ればよかった。

撮った写真はflickrに上げた(富士山以外もあるが)。